人って未知だ。

今日、ミッチーに連れられて渋谷に出現。
ドキュメンタリー映画「クラッシュ」を見てきました。
PCの人用紹介リンク>http://www.bestlife.ne.jp/crash/
 
豪雨の富士スピードウェイでのレース開始直後。
視界の悪さとハイスピードが巻き起こした多重クラッシュ事故により、意識不明の重体、72時間以内の命と宣告された命と引き換えに、全身の6割に重度の火傷(三度熱傷)を受けた、レーシングドライバー太田哲也さんが復帰するまでの4年間の記録。
映画を見る前に、事故からレース復帰までの詳細が記されている、自伝「クラッシュ」と「リバース」を読んでいたけど、やはり、映像が付くとその衝撃は何倍にも増すわけで…。
 
正直言って、他人である私でも痛いし辛い。
レースを愛する者として、あんな事故はもうお目に掛かりたくないし、ドライバーを支える家族の辛さは想像を遥かに絶すると思う。
それでも「太田哲也」という人がサーキットに帰っていく姿をこうやって(本や映画という間接的な物でも)見ていられるのは、挫折する太田さんが、とてもカッコ悪いからかもしれない。
…ってなんだか誤解されそうだけれども、不安や苦しみ、弱音をちゃんと自分の言葉で発しているから、カッコ悪いけど、逆にそれが身近に感じられるんだと思う。
そしてその分、自分に課した目標に挑む太田さんはカッコイイ。
すごくカッコイイ。
  
見終わって思うことは、何というか、言葉や形にならないけれど、人として生きている為に大切な何かを教えてもらった気がする。
映画館でこんなに涙したのは「ガタカ」以来かも。